「日本香堂」が「母の日」にちなみ
心に残る母の言葉を募集キャンペーンしている。
心に残る母の言葉かぁ・・・。
私の母は編み物や服を作って内職して暮らしを支えた時期があった。着物も作ってしまうし、着付けもしてしまうし、独学でなんでもやってしまうので幼いながらにすごい人だと思っていた。お金をかけて習ったものはひとつとしてなく、全ては生活の糧になればと独学したのだ。
そんな母はともかく怖かった。よその子にやさしいのに私には怖かった。厳しかった。
後で思えば、母一人だからといって甘ったれた根性に育てるものか!とでも思っていたのかもしれない。確かに、まわりに父一人、母一人という環境の子が中学生頃から荒れたり夜にたむろして補導されたなんてこともないではなかったから。
おまけに貧乏生活だったら誰にも負けないってほどじゃないけど、学友の中ではぴか一だったと思う。
給食費が払えない・・・肩身の狭い思いで食べる給食。
その上家事は小さい頃から手伝わされた。もう、その頃流行った「おしん」とまで言われた私。
しかし、そんな母がある日言った。
「生きることは暮らすこと」
野菜の皮のむき方、お米のとぎ汁の使い方、掃除機がないから(我が家はなかったのだ)新聞紙を濡らしてちぎって撒いてからほうきで掃き取る。あるいは茶殻を撒くこともあった。小学校低学年ではじめに教わった料理が文化鍋で作るご飯と味噌汁。水加減は私のくるぶしがおいしく炊けた。味噌汁の具は味噌を入れる前にいれて煮る具もあれば最後に入れる具もあった。そんな初歩的なことは学校の家庭科の前に母に教わっていた。
「生きることは暮らすこと」
生きることってなんだろう!?なんて憤ってる暇は真摯に生きる貧乏人にはない。
ひたすら生きる、けなげに生きる、真摯に生きる。日々の暮らしをこつこつと生きる。
私が悩むとき、人間関係や生きるってなんだ?みたいな疑問が沸き起こるとき、この言葉に返ってゆくのだ。私を支える言葉。
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